What I have seen...in 2004

black ice  11月13日(土)  山口芸術情報センター  14:00〜(アフター・トーク有り)

T black wind

演出 金森 穣 振付 Noism04
音楽 池田亮司 Op.1[Prototype]T、U、V、W 映像 高嶺 格
衣裳 堂本教子 照明デザイン 金森 穣、山口 暁

Dancers
青木尚哉、井関佐和子、木下佳子、佐藤菜美、島地保武、清家悠圭、高橋聡子、辻本知彦、平原慎太郎、松室美香、中野綾子、金森穣

U black ice

演出・振付 金森 穣 映像・美術 高嶺 格
音楽 権代敦彦 The Beginning of the End / After the End
衣裳 堂本教子 照明デザイン 金森 穣、山口 暁

Dancers
井関佐和子、佐藤菜美、松室美香、島地保武、平原慎太郎、金森穣

V black garden + エピローグ

演出・振付 金森穣 美術 高嶺格
音楽 権代敦彦+MERZBOW BLACK MASS     エピローグ  アルヴォ・ぺルト(Silentium)
衣裳 堂本教子 照明デザイン 金森穣、山口暁

Dancers
青木尚哉、井関佐和子、木下佳子、佐藤菜美、島地保武、清家悠圭、高橋聡子、辻本知彦、平原慎太郎、松室美香、中野綾子、金森穣
And 藤井美穂子、藤井大輔


アフタートークでの話だが、最初の black wind は金森穣がテーマをダンサーに与えて、ダンサーの自発的なダンスの中から彼がピックアップし構成したものであり(したがって振付は Noism04、演出は金森穣になっている)、2番目の black ice は高嶺格の映像構成にヒントを得て創ったものとのことだった。3番目の black garden は美術、衣裳、(音楽)とのコラボレーションのもとで何が生まれるか、ということで(そういう風に聞いたと思う)、エピローグの金森穣のダンスは即興的な印象を受けた。
私はエピローグにとても強い感銘を受けたのだが、それはペルトの音楽と金森穣のダンスとがすべての虚飾とはいわないまでも余分なものを一枚一枚剥がして人間そのものの存在に迫るような強い印象を与えたからだ。金森穣のソロの後で最後に Noism04 のダンサーが静かに登場するところは人間同士の繋がりを肯定しているように感じられとても暖かいものを感じた。